発達障害の特性
発達障害のある子どもたちは「不器用」な子が多くみられます。
「うまくいかなさ」から叱られる体験を積み重ねてしまうこともあるかと思います。
できない状態、うまくいなかい状態が続くと人は「どうせうまくいかない」「頑張ったってむだ」という気持ちに陥りやすくなります。そういった状態をアメリカの心理学者であるマーティン・セリグマンは「学習性無力感(Learned Helplessness)」と名付けました。
「学習性無力感(Learned Helplessness)」ではなく今までできなかったことができるようになる場面をつくることが大切になります。
壁を乗り越える経験は、子どもに自信と自己肯定感をもたらします。
自信と自己肯定感の構築方法
自信や自己肯定感を構築するには何よりも「できた」とういう喜びを重ねることが大切です。その為には「スモールステップ」がキーワードになります。
簡単なものから始め「これもできた」「次もできた」というように、スモールステップをクリアしながら目標を達成できるような工夫が必要になります。
スモールステップの段階づけにはアセスメント能力とコーチング能力を備えていることが重要となる為知識と経験のある指導者のもとでおこなうことが良いと思われます。
成長発達を促す指導方法
指導で重要なことは子どもが自主的に主体的に行動することです。
その為には、指導者によるほんのちょっとの働きかけかけ=「Just Help」があれば成し遂げられるような働きかけや個々人の成長段階に合致している課題を継続的に提案していきます。子どもも指導者も横並びのパートナーとういう関係をつくりながら成長発達を目指す、こういう関係性のことを「最近接発達領域へのアプローチ」といいます。
最近接領域はロシアの心理学者レフ・ヴィゴツキーが提唱し、子どもひとりひとりの違いに合わせ、ほんの少しの働きかけ「Just Help」をおこなって成長発達を促します。
日々の生活の中に少しでも意識して頂ければ幸いです。