健康寿命を延ばすためには、運動や栄養、睡眠が大切だと言われています。
もちろん、それらは健康な身体を維持するために欠かせません。
しかし、それだけでは十分ではありません。
健康寿命を本当に支えているのは、「また明日もやりたい」と思える趣味や生きがいではないでしょうか。
なぜ趣味や生きがいが健康寿命につながるのか
趣味や生きがいを持つ人は、自然と活動量が増えます。
散歩が好きな人は外出する機会が増えます。
園芸が好きな人は身体を動かします。
読書や囲碁、将棋が好きな人は頭を使います。
地域活動やボランティアに参加する人は、人との交流が生まれます。
つまり趣味や生きがいは、
・身体を動かす
・頭を使う
・人とつながる
という健康寿命を延ばすための大切な要素を自然に含んでいるのです。
趣味がない人はどうすればよいのか
「趣味がありません」
高齢者の方からよく聞く言葉です。
しかし、最初から趣味を持っている人ばかりではありません。
趣味は探すものというより、試してみることで見つかるものです。
大切なのは「好きなこと」を見つけようと頑張りすぎないことです。
少しでも興味があれば挑戦してみることが第一歩になります。
生きがいを見つける3つのヒント
①子どもの頃に好きだったことを思い出す
絵を描くことが好きだった。
昆虫採集が好きだった。
本を読むのが好きだった。
子どもの頃の好きなことには、その人らしさが隠れていることがあります。
②人から感謝された経験を振り返る
料理が得意だった。
人の相談に乗ることが多かった。
何かを教えることが好きだった。
感謝される活動の中には、自分の強みや役割が見つかることがあります。
③少しだけ新しいことに挑戦する
趣味や生きがいは年齢に関係なく見つけることができます。
地域のサークルに参加する。
スマートフォンで写真を始める。
ウォーキングを習慣にする。
ボランティア活動に参加する。
新しい体験が新しい出会いや楽しみにつながることがあります。
作業療法士が考える「生きがい」
作業療法では、人にとって意味のある活動を「作業」と呼びます。
それは仕事だけではありません。
家事も趣味も地域活動も家族との時間も、すべて大切な作業です。
私たちは、その人が大切にしている活動を続けられることが健康につながると考えています。
歩くことそのものが目的ではありません。
好きな場所へ行くために歩く。
料理を続けるために立つ。
友人と会うために外出する。
こうした目的があるからこそ、人は活動を続けることができるのです。
健康寿命を延ばすために今日からできること
健康寿命を延ばすために特別なことを始める必要はありません。
まずは次のことを考えてみてください。
「最近、時間を忘れて夢中になったことはありますか?」
「またやってみたいと思うことはありますか?」
その答えの中に、あなたらしい趣味や生きがいが隠れているかもしれません。
まとめ
健康寿命を延ばすためには、身体の健康だけでなく心の健康も大切です。
趣味や生きがいは、人を前向きにし、活動的にし、人とのつながりを生み出します。
そして、その積み重ねが健康寿命の延伸につながります。
人生100年時代だからこそ、「何歳まで生きるか」だけでなく、「何を楽しみながら生きるか」を考えてみてはいかがでしょうか。
その答えが、より豊かな人生への第一歩になるはずです。
