「40歳を過ぎたら、そろそろ健康のことを考えたほうがいい」
そんな言葉を耳にすることが増えてきました。
私自身、これまで約20年間、作業療法士として病院・施設・在宅の現場で、急性期、回復期、維持期、そして緩和期のリハビリテーションに携わってきました。
多くの方と関わる中で感じてきたことがあります。
それは、「健康は失ってから取り戻すより、元気なうちから少しずつ守っていくことが大切」ということです。
そこで今回、自分自身が40歳という節目で、生活習慣を少し変えてみることにしました。
テーマは、
「健康寿命を延ばすために、まず自分がやってみる」
です。
今回、私が変えた3つの習慣
今回取り組んでいるのは、次の3つです。
① 禁酒
これまで習慣になっていたお酒をやめてみることにしました。
「お酒を飲まないと、どんな変化があるのだろう?」
そんな素朴な疑問もありました。
② 筋トレを週3回
1回20分程度の筋トレを、週3回行うことにしました。
「毎日1時間運動する」
となると、私自身も続けられる自信がありません。
そこで、まずは20分という短い時間から始めることにしました。
③ 食事でたんぱく質を意識する
食事では、たんぱく質を意識するようにしました。
特別な食事制限をするのではなく、
「今日の食事には、たんぱく質が入っているかな?」
と考えるところから始めています。
1週間やってみて、実際どうだったのか?
ここで正直にお伝えします。
劇的な変化は、まだ感じていません。
むしろ、これが今回の大きな気づきでした。
生活習慣を変えたら、
「朝スッキリ起きられるようになった!」
「体が軽くなった!」
「疲れなくなった!」
そんな変化を期待してしまいます。
しかし、現実はそんなに簡単ではありません。
禁酒を始めて2日目には、私は「少し体が軽いな」と感じました。
「これは効果が出てきたのかな?」
と期待しました。
ところが、1週間経った現在は、最初に感じたような明確な変化はあまりありません。
正直、
「こんなものなのかな?」
と思う部分もあります。
でも、ここで大切なのは、
「変化がない=意味がない」ではない
ということだと思っています。
健康づくりは「短距離走」ではなく「長距離走」
私がリハビリの仕事を通して感じてきたことの一つに、
身体は一日で変わるものではない
ということがあります。
筋力をつけることも、体力をつけることも、生活習慣を変えることも、基本的には積み重ねです。
例えば筋トレを20分行ったからといって、翌日に筋肉が大きく増えるわけではありません。
食事を1日だけ変えたからといって、すぐに身体が健康になるわけでもありません。
逆に考えれば、
今日の小さな行動が、将来の自分の身体をつくっていく
ということでもあります。
健康寿命を考えるとき、私はこの視点がとても重要だと思っています。
「効果があるか」より「続けられるか」
今回、生活習慣を変えるにあたって、私が意識していることがあります。
それは、
「完璧にやる」より「続けられる方法を選ぶ」
ということです。
例えば筋トレ。
「週5回、1時間やる」と決めてしまえば、最初は頑張れるかもしれません。
しかし、仕事が忙しくなったり、疲れていたりすると、できなくなる可能性があります。
そこで私は、
週3回、1回20分
としました。
20分なら、
「今日はちょっと面倒だな」
と思っても、何とか取り組める時間です。
健康づくりでは、
頑張れる量ではなく、続けられる量を設定する
ことが大切なのではないでしょうか。
継続するために「意思」だけに頼らない
生活習慣を変えるとき、
「自分は意志が弱いから続かない」
と考えてしまうことがあります。
でも私は、必ずしも「意志の強さ」だけの問題ではないと思っています。
大切なのは、続けやすい環境や仕組みをつくることです。
例えば私の場合、
「筋トレをするか、しないか」
を毎回その場で考えるのではなく、
週3回やると決めておく。
そうすることで、毎回の判断を減らすことができます。
また、最初から大きな目標を設定しないことも重要です。
「人生を変えるために頑張る!」
という目標は立派ですが、少し重すぎます。
それより、
「今日は20分だけやろう」
くらいのほうが行動に移しやすい。
私は、継続には「気合い」よりも「仕組み」が必要だと考えています。
「できなかった日」を失敗にしない
もう一つ大切にしたいのが、
できない日があっても、自分を責めないこと
です。
仕事や家庭の事情、体調など、毎日同じように生活できるわけではありません。
筋トレができない日があった。
食事が思うようにできなかった。
禁酒を続けることが難しい日があった。
そんなときに、
「自分はダメだ」
と考えてしまうと、そこで習慣そのものをやめてしまうことがあります。
私は、
「できなかった」ではなく「次はいつ再開するか」
を考えるようにしています。
1日できなかったことよりも、
「その後、また戻れるか」
のほうが大切です。
40歳から始める意味
40歳という年齢になると、20代や30代の頃とは少し違った身体の変化を感じることがあります。
仕事では責任が増え、家庭でも自分だけの時間を確保することが難しくなることがあります。
そして、健康について考える機会も増えてきます。
私自身、作業療法士としてこれまで多くの方のリハビリに関わってきました。
病気やケガをしてから、
「もっと早く運動しておけばよかった」
「もっと身体を大切にしておけばよかった」
という言葉を聞くこともあります。
もちろん、病気や障害は生活習慣だけで防げるものではありません。
それでも、
今の自分ができることを少しずつ積み重ねる
ことには意味があると思っています。
健康寿命は、何か特別なことを一気に始めることでつくられるものではなく、毎日の生活の積み重ねによってつくられていくものなのかもしれません。
まずは「1週間」で評価しない
今回、1週間生活習慣を変えてみて、私は改めてそう感じました。
禁酒2日目には体が軽く感じました。
しかし、1週間経った現在は、そこまで大きな変化を感じていません。
でも、それでやめるつもりはありません。
なぜなら、
「まだ1週間だから」です。
これから1か月、3か月と続けたときに、自分の身体や気持ちにどんな変化が出てくるのか。
それを自分自身で確かめてみたいと思っています。
そして、もし大きな変化がなかったとしても、
「なぜ続かなかったのか」
「何が難しかったのか」
を振り返ることも、健康づくりの大切な経験になると思っています。
健康寿命のために、まず自分が実践する
私は現在、作業療法士としての経験に加えて、認知症ケア指導管理士、相続終活専門士、FPの資格も取得しています。
一見すると、これらは別々の資格に見えるかもしれません。
しかし私の中では、
「これからの人生をどう生きるか」
という部分でつながっています。
身体の健康だけではなく、
認知機能、生活、お金、家族、そして人生の終わりまで。
人生を長く考えていくためには、健康も大切な土台になります。
だからこそ、まずは自分自身が実践してみたい。
今回の生活習慣改善も、その一つです。
最後に
今回の取り組みは、まだ始まったばかりです。
禁酒。
週3回、20分の筋トレ。
たんぱく質を意識した食事。
今のところ、誰もが驚くような変化はありません。
でも、私はこの「変化を感じない期間」も大切だと思っています。
健康づくりは、結果がすぐに出るものばかりではありません。
だからこそ、
「変化がないからやめる」のではなく、「変化が出るまで続けてみる」
という考え方を大切にしたいと思います。
40歳。
まだまだこれからです。
10年後、20年後の自分が、
「あのとき生活習慣を変えてよかった」
と思えるように。
まずは無理をせず、できることから。
健康寿命を延ばすために、今日の20分を積み重ねていきたいと思います。
これからも実際に生活習慣を続けながら、身体や気持ちにどんな変化が起きるのか❔
人生の変化を楽しみたいです。
