本日、地域で健康寿命をテーマとしたサロンを行ってきました。
参加してくださった皆さんと一緒に身体を動かしたり、頭を使ったり、健康についてお話をしたりする中で、たくさんの笑顔を見ることができました。
私自身、参加された皆さんの笑顔や元気な姿から活力をいただき、とても充実した時間となりました。
一方で、
「もっと分かりやすく伝えられたのではないか」
「時間の使い方を工夫できたのではないか」
「参加された方が、さらに楽しみながら健康について考えられる方法があるのではないか」
など、次回に向けての反省点もいくつか感じました。
今回ありがたいことに、次回もサロンを行う機会をいただきました。
今回の経験を次につなげ、少しずつでもより良い内容にしていきたいと思っています。
サロンを支えている方々を見て感じたこと
今回、私が強く感じたことがあります。
それは、
「地域の健康活動を支えている人たち自身の健康も大切なのではないか」
ということです。
今回のサロンを運営しているリーダーの方々も比較的年齢の高い方が多く、参加者の皆さんと同じ世代に近い方々でした。
同じ時代を生きてきたからこそ分かる話題があります。
昔の生活、地域の変化、家族のこと、身体の変化など、同世代だからこそ自然に共感できることも多いと思います。
これは地域サロンの大きな魅力です。
一方で、運営されている皆さん自身も、
「身体に気を付けながら活動する」
年代になってきています。
地域活動を続けていくためには、参加する方の健康だけではなく、運営する側の健康や負担についても考えていかなければなりません。
健康寿命には「世代を越えた関わり」が必要なのではないか
私は今回、
もう少し若い世代が地域の健康活動に関わる機会があっても良いのではないか
と感じました。
例えば、
20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代。
それぞれの世代には、それぞれの役割があります。
若い世代が運動やデジタルについて伝える。
高齢世代がこれまでの経験や地域の歴史を伝える。
医療や介護の専門職が健康について伝える。
子育て世代が家族の健康について考える。
仕事を退職した世代が地域活動を支える。
このように世代を越えて関わることができれば、
「高齢者を支える活動」
ではなく、
「地域のみんなで健康に暮らしていく活動」
になっていくのではないでしょうか。
健康寿命という言葉は、高齢者だけのものではありません。
40代、50代から身体を整えることも健康寿命です。
子どもの頃から運動習慣や食習慣を身につけることも、将来の健康寿命につながります。
孤立を防ぎ、人とのつながりを持つことも健康寿命です。
つまり健康寿命は、本来すべての世代に関係するテーマなのだと思います。
しかし「若い世代が参加できない理由」もある
一方で、現実には簡単ではありません。
地域活動の多くは「ボランティア」で支えられています。
仕事をしている20代~50代の世代に、
「地域のために活動してください」
と言っても、なかなか参加することは難しいと思います。
仕事があります。
子育てもあります。
家事もあります。
自分自身の生活もあります。
「地域活動は大切」
と分かっていても、時間をつくることができない。
これは本人の意識の問題というより、
現在の地域活動の仕組みそのものの課題
なのかもしれません。
ボランティアだけではなく「仕事」として地域を支える仕組み
私は今後、
地域の健康活動にも、ある程度利益が生まれる仕組みが必要なのではないか
と考えています。
もちろん、地域のために無償で活動するボランティアは素晴らしい活動です。
そして、これまで多くの地域活動がボランティアの皆さんによって支えられてきたことも事実です。
しかし、すべてを善意だけで支え続けることには限界があります。
活動する人にも生活があります。
移動費も必要です。
資料を準備する費用もかかります。
専門的な知識を学び続けるための費用もかかります。
そして何より「時間」を使っています。
例えば、
自治体、
企業、
医療・介護事業所、
地域包括支援センター、
自治会、
地域住民、
健康づくりを行う専門職
などが連携し、地域の健康づくりに一定の費用を循環させることができれば、若い世代や現役世代も参加しやすくなるかもしれません。
「ボランティアか仕事か」
という二択ではなく、
ボランティアの良さを残しながら、専門性や継続性には適切な対価がある仕組み
が必要なのではないでしょうか。
健康寿命を延ばすためには「続く仕組み」が必要
健康寿命というと、
運動、
食事、
認知症予防、
生活習慣
などに注目されることが多いと思います。
もちろん、これらは非常に大切です。
しかし今回のサロンを通して、私はもう一つ大切なことがあると感じました。
それは、
「健康を支える活動そのものが健康であること」
です。
一部の人に負担が集中する。
高齢の方だけで地域活動を支える。
善意だけに頼って活動を続ける。
これでは、いつか続けることが難しくなってしまうかもしれません。
だからこそ、
若い世代、
働く世代、
高齢世代、
専門職、
地域住民、
企業、
行政
それぞれが少しずつ関わりながら、無理なく続けられる地域づくりが必要なのだと思います。
私自身もその一人として
私は作業療法士として、これまで病気や障害を持つ方の生活を支える仕事をしてきました。
現在はそこからさらに視野を広げ、
「病気になってから支える」
だけではなく、
「できるだけ元気に生活できる期間を延ばす」
健康寿命についても考えています。
身体を動かすこと。
頭を使うこと。
食事を考えること。
人と関わること。
生きがいを持つこと。
お金や将来について考えること。
そして、地域の中で役割を持つこと。
健康寿命を支えるものは一つではありません。
今回のサロンは、私自身にとっても改めて
「健康に生きるとはどういうことなのか」
を考える時間になりました。
参加してくださった皆さんの笑顔から元気をいただき、地域を支えている方々の姿から多くのことを学びました。
次回は今回より少しでも良いサロンに。
そして将来的には、
世代を越えて人がつながり、誰かの善意だけに頼るのではなく、無理なく続けられる健康づくりの仕組み
をつくることができたらと思っています。
健康寿命を延ばすことは、一人だけではできません。
地域の中で、人と人がつながりながら健康を支えていく。
そんな地域づくりもまた、「健康寿命サポート」の一つなのではないでしょうか。
